東京マルイ H&K G3 SG/1 チューン

東京マルイ H&K G3 SG/1 チューン
東京マルイ H&K G3 SG/1 チューン
 

東京マルイ H&K G3 SG/1 チューン


今回は東京マルイ製電動ガン H&K G3 SG/1のチューンをご紹介させて頂きます。

H&K G3SG/1は、ドイツのH&K社が製造するスナイパーライフルであり、その特性から厳密にはマークスマンライフルに近い存在であります。
ちなみに「SG」とはドイツ語で「Scharfschützen Gewehr」の略で「狙撃銃」という意味となり,要するにG3のマークスマンライフルタイプといったところでしょうか。
「マークスマンライフル」(Designated Marksman Rifle-DMR)とはアメリカ陸軍の歩兵小隊に属し、主として800メートル以内の標的に対してより正確な射撃をするために訓練を受けた歩兵を指し、一般歩兵と狙撃手の中間的存在となる選抜射手(マークスマン)が装備する事が多い銃で500メートル程度までは弾道学的に有効な射程と精度を持ち、光学照準器とバイポッドを持つセミオートマチック式の小銃を指す事が多いです。



それでは早速作業に入ります。
まずストックを固定している基部のピン2本を外します。
これでストックを後方に引き抜けば外せます。



次にロアとアッパーの分解です。
マガジンリリースレバーの上側にあるピンを外します。



ロアレシーバーを後方にスライドさせれば引き抜けます。



次にメカボックス後部にあるガイドを取り外します。



この様に奥にネジで固定されているのでこれを外します。



そしてグリップエンドを外し、モーターとグリップも外します。



最後はセレクターレバーを外します。(分解順序は変わっても問題ありません)
右側のセレクターマークの中心部に小さなネジがあるのでそれを外すとセレクタレバーが引き抜けます。



これでメカボックスが取り出せます。
メカボックス自体はVer.2ですがトリガーやセレクタープレートがM4系用とは異なります。



内部はギアが強化タイプに変更してありました。
この黒いタイプのべべルギアはギア音が大きい事があるので後程ベベルギアだけ交換しました。
あとはマルイ純正パーツのままです。



メカボックス内のパーツを外しパーツクリーナーで洗浄します。
軸受けは耐久性向上の為にORGA SUS420 6mm軸受けに変更し接着します。
軸受けの固定方法をYouTubeで動画をUPしておりますので軸受けの固定!電動ガンの分解やカスタムで必須の軸受け設置を解説!をご覧ください。



軸受けの接着剤が固まったらベベルギアだけJ-Armament製18:1強化ギアのベベルギアに変更しシム調整を行います。
シム調整のコツもYouTubeにて動画をUPしておりますのでシム調整!電動ガンのカスタムやメンテで必須のシム調整を解説!をご覧ください。



シム調整が終わったらギアのグリスアップです。
グリスはBREAKTROUGH(ブレイクスロウ) BATTLE BORN ガングリスを使用します。
少量をギアの歯に塗布し筆などで薄く塗り延ばして下さい。



ピストンも耐久性向上の為にJ-Armament製14歯メタルTeethピストンを使用します。



ピストンヘッドはマルイ純正品を流用しますのでピストンから外さないといけません。
ピストンヘッド先端の中心部をエンドミルで少しザグると+ネジの頭が出てきます。
このネジを外すとピストンヘッドが取り外せます。
工作機械がなくエンドミルが使えない無い場合はカッターなどで頑張ってホジホジしても出てきますので頑張って下さい!



さらにもうチョットだけ加工を行います。
ピストンヘッドをピストン内から固定しているパーツ(ネジの受け側)です。
J-Armament製14歯メタルTeethピストンには回転防止用の穴が無いのでこの凸型は削り落とします。
もう一つの方法としてはピストンにこの凸型が入る様に穴を開ける方法もありですね。



そしてピストンヘッドの回転止めとして裏側からマイナスドライバーが入る様に溝を掘ります。



J-Armament製14歯メタルTeethピストンにマルイ純正ピストンヘッドの組込み完了です。
続いてシリンダー内にBREAKTROUGH(ブレイクスロウ) BATTLE BORN ガングリスを薄く塗り延ばしシリンダー周りを組上げます。
その際ノズルの先端を指で押さえピストンを前後させて気密漏れがないかチェックします。



メカボ内の外したパーツを組んで、ギア周りとシリンダー周りも組込ます。
ギアの軸、ピストンレール、タペットプレート周りなど摩擦が発生する部分には必ず潤滑材を塗りましょう。
グリスアップをしたらメカボックスを閉じます。



この部分の潤滑材も新しいBREAKTROUGH(ブレイクスロウ) BATTLE BORN HPプロ ガンオイル 金属連結部潤滑材を使用します。
このガンオイルは金属部分の擦り合う部分やプラスチックパーツにも使用可能です。



メカボックスをロアに組込みグリップ周りやセレクター周りも組上げてロアのチューン作業は完了です。
テストドライブを行いモーターの位置調整もしっかり行いましょう。



次にチャンバー周りのチューンです。
チャンバーはアッパーとロアを分解すればスルスルと取り出せます。
HOPダイヤルを前方向にスライドさせるとインナーバレル固定用クリップが出てくるのでそれを外すとインナーバレルが外れます。
HOPアームは軸を抜けば外せます。



インナーバレルはMagnusHDバレルを使用しました。
ワイドボアバレルは内壁にBB弾が当たり回転を乱す事を最小限に抑え、それにより弾道が安定します。
またORGA製インナーバレル全てチャンバーパッキンを回転させて装着できる様にサイドにも溝が掘ってあるので面HOP仕様も楽に行います。



面HOPはORGA DIMENSION フラットHOPを使用します。
多くのチャンバーにカット無しで使用出来るので簡単に組み込む事が出来ますが、念の為バレルを組まずにHOPだけチャンバーに組込み開口部に当たらずにスムーズにHOPが降りるかチェックして下さい。
こちらも弾道を安定させる必須パーツとなります。
通常のHOPはBB弾が通過する際に点でHOPを掛けますがこれに対し面HOPは線でHOPを掛けるのでBB弾の回転数が安定します。
DIMENSIONフラットHOPはHOPアームに瞬間接着剤で接着して使用します。
接着をしないと使用している間にずれてしまう事があるので接着は必須です。


チャンバーにインナーバレルとHOPを組込み、ノズルが入る部分から覗き込みHOPを下してきてHOPが水平に降りてきてるかチェックして下さい。

チャンバー周りをアッパーに組み込んでロアとアッパーも組込み初速の調整です。
インナーバレル長で初速の調整を行い、初速は同じ条件の場合はインナーバレルが短いと低く、長いと高くなります。
初速調整が終わったら室内での作業は終了となり、ロングレンジでの試射を行い弾道や飛距離のチェックをし作業は完了となります。